| W1-1 | 閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS) |
| 東邦大学第二内科 | |
| 山城義広 | |
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今回のAASMのrecommendationでは閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)は次のように位置付けられ、上気道抵抗症候群(UARS)はこの中に含まれる。 定義 睡眠中繰り返す上気道の部分的あるいは完全閉塞が、吸気努力にもかかわらず低呼吸や無呼吸をおこす。これには酸素飽和度の低下をもたらし、長時間におよぶとPaCO2の上昇を伴い、しばしばarousalをもって終了する。 診断基準 AあるいはBの存在とCを満たした場合診断できる A. 日中傾眠が他の因子で説明できないこと B.下記のうち2つ以上の項目が他の因子で説明できないこと 睡眠中の窒息感やあえぎ呼吸 睡眠中の頻回の完全覚醒 熟眠感の欠如 日中の倦怠感 集中力の欠如 C. 終夜モニターで睡眠1時間あたり5以上の閉塞型呼吸イベントがあること 無呼吸/低呼吸 呼吸努力関連覚醒イベント(RERA) 重症度分類 AかBの重症なほうをとる A. 眠気 B.睡眠関連閉塞型イベント 軽症 軽症 5-15/hr 中等症 中等症 15-30/hr 重症 重症 30/hr以上 今回の分類で特徴的なことは診断基準にAHIのみではなく何らかの睡眠障害を伴っている必要があると明記されたこと、重症度が傾眠の強さでも判断できること、閉塞のイベントに、無呼吸、低呼吸だけではなく新しくRERAと呼ばれるarousalも含まれるようになったことがあげられる。したがって従来の基準よりはかなり広範囲なものが診断に応用できるようになり、実質的にはOSAHSと診断される数は増える方向となる。しかし検査法に関してはかなり厳しくなり、本邦で一般的に用いられている終夜ポリグラフ検査だけでは正確な診断は行えないというような提言もなされている。 今回のrecommendationでOSAHSの診断が大きく変化することが予想されるが、研究と日常臨床にどのように応用していくか、検査のテクニックをどこまでrecommendationに近づけていくのか今後の検討課題であると思われる。 | |