日本睡眠学会第28回定期学術集会

開催概要 ■ごあいさつ プログラム 演題採否

第28回定期学術集会開催にあたって

日本睡眠学会第28回定期学術集会
会長 太田 龍朗
(名古屋大学大学院医学系研究科精神医学分野教授)
副会長 古池 保雄
(名古屋大学医学部教授・保健学科長)

 余寒の候 会員の皆様方におかれましては御健勝にて研究、診療、教育に御活躍のことと拝察申し上げます。

 さて、本学会第28回定期学術集会を当地名古屋で開催させていただくにあたり、一言御挨拶申し上げます。

 既に御承知の通り、1953年にREM sleep(レム睡眠)が発見されて今年で50年目を迎えますが、これを記念して世界睡眠学会連合(WFSRS)と米国睡眠医学協会(AASM)の共催による学会が、本年6月ヒトのレム睡眠発見の地シカゴで開催されることになっております。この半世紀に亘る歴史の中で、睡眠研究は著しい進歩を遂げ、多くの成果を挙げて今なお未来に向けて力強い歩みを続けております。睡眠学(Somnology)を構成する睡眠科学(sleep science)、睡眠医学(sleep medicine)、そして睡眠社会学(sleep sociology)のいずれの領域でも今日目覚しい発展がみられていますが、この50年の節目にあたって、これらをより包括的に眺め、科学の進歩はもちろんのこと、人々の保健や福祉に至るまで幅広い展開が必要な段階に至っているものと思われます。

 このような歴史上のturning pointに立って、今大会では、こうした包括的な観点から集会の構成を考え、特に世界大会の翌週という開催時期にも合わせ、アジア太平洋地区での睡眠学の拠点としてのわが国の立場を明らかにして、次の発展段階の礎石(key stone)となるような内容とするべく、鋭意努力して参りました。

 ご案内のように特別講演4、シンポジウム4、ワークショップ1、学会賞受賞講演1、ランチョンセミナー4に加え、広く市民を対象とする公開講座および医療従事者向けの全国キーステーションを回線で結ぶネットワークセミナーの試みも予定いたしております。6月14日(土)には恒例の睡眠科学・医療研修セミナーも開催いたします。しかしながら、大きな進歩を支えるものは、日常不断の地道な研究と努力にあることは論を待ちません。素朴な研究の中から大きな発見がなされることに思いをいたしますと、学会員1人ひとりの積極的な御参加が本大会にとっても是非とも必要であります。口頭およびポスターによる一般演題で研究成果を御発表いただき、大会を盛り上げていただけるよう切にお願い申し上げる次第であります。

 世界的不況の最中、唯一元気印の『ものつくり愛知』『尾張名古屋』を御覧いただきながら、学会を楽しんでいただくことが出来ますれば、主催者としてこれに過ぎるものはありません。演題受付の開始にあたって、多くの会員の皆様の御参加をお待ち申し上げ、名古屋の地でお会い出来ますことを楽しみに開催のご挨拶といたします。

平成15年2月10日