睡眠障害の基礎知識


本多 裕 (神経研究所附属晴和病院)



睡眠は精神機能と身体機能の境界にあります。睡眠・覚醒機能の障害は心神の機能ばかりでなく、社会生活や日常生活の上で色々な障害をもたらしています。 諸外国においては終夜睡眠ポリグラフや反復睡眠潜時測定検査(MSLT)、無呼吸自動測定器、隔離検査室などを備えた睡眠障害センターが発達し、睡眠障害の診断と治療は、精神科、呼吸器内科、神経内科、耳鼻咽喉科、小児科など色々な専門領域の人々が協力して発展しつつあります。
睡眠障害の分類は睡眠障害国際分類(ICSD)が国際的に用いられています。なおこれはどちらかといえば専門家向けの詳しい分類で、日常の臨床場面ではWHOによるICD-10(国際疾病分類第10版)の方が使いやすいと思われます。
ここでは過眠と不眠を含めた睡眠異常、睡眠覚醒リズムの障害としての概日リズム睡眠障害、睡眠中に起る異常行動や身体的症状である睡眠時随伴症、精神障害や身体的疾患、および薬物の使用に基づく睡眠障害などに分けて解説します。


目 次


I.睡眠異常
II.概日リズム睡眠障害  (Circadian rhythm sleep disorders)
III.睡眠時随伴症 (Parasomnias)
IV.精神障害に関連する睡眠障害
V.身体的疾患に関連する睡眠障害
IV.薬物に関連する睡眠障害
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