2004年11月1日に寄付講座として発足しました。翌年2月に米国スタンフォード大学ナルコレプシー研究センターの
Emmanuel Mignot 所長をお招きし、精神医学教室 加藤進昌教授及び人類遺伝学教室 徳永勝士教授のご協力を得て講座開設記念講演会を開催しました。遠方からを含む多くの方々にご来賓頂き、感謝と共に大いなる責任を感じたのがつい昨日のことのようです。
当講座は、睡眠障害の病因研究を使命とし、主に遺伝子研究を行っています。スタッフは精神医学教室出身で客員助教授の海老澤と、人類遺伝学教室出身の川嶋助手、それに実験助手が2人加わり,計4人になりました。このほかに人類遺伝学博士課程の大学院生も出入りしています。
研究活動はいわゆる旧「赤レンガ病棟」にある精神医学教室の研究室と、人類遺伝学教室の研究室の一部をお借りして行っています。建物は古いのですが、加藤教授のご支援で遺伝子P1実験室(細胞培養室)、P2実験室も整備し、大抵の分子生物学的実験が可能になっています。秋になると、居室の窓から見える赤レンガの中庭は銀杏の葉で黄金色に覆われ、無人のブランコの周りを野良猫がのんびり散歩しているのを見かけたりしてしばし都心にいることを忘れさせてくれます。
現在、遺伝子からのアプローチが可能な睡眠障害として概日リズム睡眠障害、ナルコレプシーに対象を絞って研究を進めています。睡眠覚醒リズム障害では既に発症の危険因子・抑制因子を複数報告しましたが、現在は徳永教授と共同でゲノムワイドな探索を始めると共に、発見した遺伝子多型の機能解析も行っています。ナルコレプシーではHLA DQB1*0602以外の発症危険因子を特定すべくマイクロサテライトマーカーなどを使ってゲノムワイドに解析を行っています。今後他の睡眠障害にも対象を広げる予定です。
今後も睡眠障害の解明に向け、スタッフ一同精進していく所存ですので、よろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
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東京大学大学院医学系研究科
睡眠障害解析学(アルフレッサ)
客員助教授 海老澤 尚